この公園を拠点にしているプロのネイチャーフォトグラファーがいらっしゃいます。小柄な女性。時折公園の管理事務所でも個展を開かれています。いや流石にプロの腕は凄い。この日もちょっと雑談していたら、
「池にカワセミがいるよ」
と、通りすがりの方から声がかかる。次の瞬間彼女は400mm f4のレンズ(小型バズーカ砲)を装着したCANON EOS 40D、それと一脚ごと池に向かって走り出した。池でカワセミを確認するや、キヤノンならではの機関銃のようなシャッターの連射が。(あれはペンタックスでは出来ない芸当)。
「この前、カワセミの親と子供3羽合計4羽が並んだときなんか、16GBのメモリーカードをあっという間に使い果たしました」
そりゃそうだろう。
「キヤノンのサービスの方には、ビデオの方が良いですよ、って言われるんですよね。まあ、シャッターのダメージはしょうがないです」
なるほどプロとはそういうものか・・・。そんな話をしていたら「キ~~!」という鋭い鳴き声を残してカワセミは池の上流に飛んでいってしまいました。その時点で、そのプロの方は別の方向へ走って行かれました。私はゆっくりと上流を追ってみたら、居るじゃないですか。
足の赤さ、嘴の色から見てオスの成鳥ですね。想像ですが3兄弟のお父さん。そういえば最近お母さんの姿を見ません。もしかすると再度卵を抱いているのかも知れません。黒田(紀宮)清子さんはカワセミの研究をされています。彼女の報告をインターネットでみつけました(pdfファイル)。赤坂御用地では2度子育てをするケースも観察できたとの事です。ちょっと期待しています。
あれっ、見つかってしまったようですね。こっそり、そっと背後に回って。
梅雨時ならではの鈍色(にびいろ)を帯びた湖面、それをシルエットにしたカワセミが錆びた鉄の柵にとまる。悪くはないぞと思いつつ、よ~く見るとカワセミの足許にはカタツムリが。左横隅には蜘蛛の姿が。
この公園よく見ていると結構みんな仲良しなんですよね。このプロフォトグラファーは特にファンが多いみたい。で、野鳥を観る人にもそれぞれいろいろなスタイルがある。カメラを抱えた方だけでも。
- ウオーキングの励みにしている、と、おっしゃる方
- やはりカワセミでしょう!(重度カワセミ病患者?)
- 様々な野鳥にレンズを向ける方
- プロフェッショナルな方
- この公園にだけこだわっている方
- あちらこちらに足を伸ばされる方
- 「私は人付き合いが苦手で」と仰いながら良い感じの人
- 「もう16年観察を続けています」と仰るご婦人
などなど様々な人々が居ます。
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