2010年6月8日火曜日

初夏を告げる南の使者

この公園には6月になるとゲンジボタルが自然発生するちょっとした渓谷とそれに続く小学生たちの実習田がある。そのあたりさまざまな野鳥が出てくる。カメラマンたちは「蛍」と、その地点の事を名付けているようだ。今年、5月連休。とにかく玉を転がすような綺麗なさえずりをずっと続ける小鳥があらわれた。

カメラマンの一人に訊いてみた。
「あの声の主は何という鳥ですか?」
「キビタキですよ。でも樹の高いところにずっと居るから姿は見えないだろうね」
粘った。連休中朝通った。そしてついに目の前に現れたのがこれ。


本当になんていう美しさだ!と、思ったバーミリオンオレンジからイエローそして白へとのグラデーションがあごから胸、そして腹部にかけて。翼は黒に白のアクセントが。アバンギャルドとも言える?しかし暗いところから出てきてくれない。(2010年5月5日)


つぎにその姿を見つけたのは「蛍」ポイントではなく、桜の枯れ枝の上。今度は陽の光がさんさんと降り注ぐ場所だが、いかにせん下から見上げる角度。これでは鳥の姿にならない。(2010年5月5日)


しかし、だんだんとチャンスは拡がってくる。今度は雑木林の縁にあらわれた。逆光で、露出補正をかけたが黒くつぶれかけた。この写真は後で補正処理をしている。ちょっと中国の絵画みたい?なんてね。(2010年5月9日)

そして、これだ!ようやくちょうどピンスポットのように太陽の光が当たる所に現れてくれた。シャッターを押す手が汗ばんだ。いや、本当に綺麗な野鳥だ。カワセミやオオルリのコバルトブルーとは全く逆の暖色系。しかし翼の黒と白のアクセントは高貴なものを感じてしまう。カワセミ病も重症化する危険があるそうだが、このキビタキも病気を発症させるに充分かも知れない。共に明るい望遠レンズという設備投資の泥沼へと導く危険な症例を伴う深刻な病だ。(2010年5月9日)



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