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2019年11月17日日曜日

番外編: そろそろ今年の見納め

アキアカネです。おそらく、そろそろ見納めでしょう。秋の寂しさは、こういうところにあります。また来年。

まさに唐辛子のような、成熟個体。
トンボの複眼を見ていると、果たしてこの目で見るとどのような映像を結ぶのか興味があります。


2019年9月23日月曜日

番外編: 秋来訪、名残の夏

日本海側に進んだ台風に吹き込む南風が吹き荒れる秋分の日。赤とんぼが多数飛び交っていました。気温が高く活発に飛び回る。飛び姿はなかなか捉えきれず。

これまでの赤とんぼはほとんどが「ウスバキトンボ」のように見えました。今日はほとんどがアキアカネに見えました。実際に捕らえてみれば断定できるのですが・・・。捉えたのは止まっている姿。



ところが、一頭だけ、成熟が進んだ個体が。しかも顔面も赤い。胸の線がもう少しよく見えればさらに自信持って言えるのですが、まず間違いなく、これはナツアカネのオスですね。夏の名残というか。ナツアカネと言いながらかなり秋も深まるころまで見られるのですが。


2017年10月2日月曜日

あかとんぼ (番外編)

アキアカネが今年も長い旅路の末に戻ってきました。このあかとんぼの生活史は初夏に始まります。里の田圃で羽化したアキアカネは盛夏のころまでは高原に移動して暮らしています。八ヶ岳山麓などでアキアカネが群舞しています。それがこの季節になると戻ってきます。
ゆうやけこやけのあかとんぼ
負われて見たのはいつの日か

 子守の奉公人に負われて見たのがこの赤蜻蛉なのでしょうか。三木露風。羽化したばかりの初夏の風景を思います。

やまのはたけの桑の実を
小篭に摘んだはまぼろしか

梅雨時の思い出です。私が子供の頃は西多摩の地にはあちらこちらに桑畑がありました。濃い紫色に熟した桑の実のほのかな甘さ。口の周りに色が付いてばれてしまう。
十五で姐やは嫁に行き
お里の便りも絶え果てた

奉公人の娘。数えで十五歳になってもう嫁いで行ってしまった。その寂しさ。姐やのふるさとは山里だったのでしょうか。時折来るふるさとからの便りを無心で読んでいた。そんな姐やの姿もまぶたに焼き付いていたのでしょう。

そして。

ゆうやけこやけのあかとんぼ
とまっているよ、竿の先

竿はイネを乾燥させるはぜかけの竿でしょうか。尾花が咲き、秋風に乾いてきた稲穂がかさかさと音を立てます。今年も姐やのふるさとから帰ってきました。アキアカネ。何気ない里の日常の中に。