はいそうです。これだけです。宮ヶ瀬の収穫は。
これは何かというと、ウスタビガという蛾の繭。蛾は晩秋から初冬に成虫になっているはずですから、今の時期は抜け殻のはずです。しかし周囲がすべて枯葉色に、冬木立になったなかでのこのペパーミントグリーンは鮮烈です。大きさは5センチくらいでしょうか。ウスタビガの仲間には、ヤママユガのような天蚕の原料となる繭を作る蛾もいます。天蚕、カイコの繭から取る絹よりはるかに高級でお値段も弾むそうですね。ウスタビガとかヤママユガとかは大型の蛾です。日本最大の(世界最大のだったかな)蛾、ヨナグニサンも同じ仲間です。気持ち悪がられることも多いのですが、毒は一切ありません。また成虫は噛まれたりすることもありません。なぜなら成虫は口が退化してしまっているのです。そう、成虫は飲み食い一切なし。生殖行動のためだけに出現すると言えます。下の写真は数年前の秋に家の前に現れたヤママユガのオスです。目玉模様が気持ち悪い。そう思われたらそれは蛾の勝利かもしれません。そうして外敵からの攻撃を避けている可能性もあります。
とりさんとか、むしさんとか、何でこんなに惹かれるのだろう。なんとなく思うのは捕虫網をカメラに持ち替えただけではないかということ。とりさんやむしさんを探しているときって、なにか一心不乱に夢中になっている。たまに歩数計をつけてみると平気で三万歩とか出てきたりする。贅沢で幸せな時間だと思う。
それにしても丹沢・宮ヶ瀬の林道。姿を見たとりさんは、ジョウビタキ(オス)、アオジ、ルリビタキ(おそらくオス)、ヤマガラ、遠くに泳ぐオシドリの群れ、トビ、アオサギ・・・そんなもの。結局ウスタビガの繭の抜け殻を撮ってきただけという惨憺たる結果でした。まあ、それでもウスタビガの繭の綺麗さを感じただけでもよしとするか。
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