2010年8月11日水曜日

やはりこれは問題(番外編)

いつもの公園の榎の灌木の周囲に、一ヶ月前くらいからか、こんな蝶が飛んでいるのに気づいた。瞬間、アサギマダラかと思った。今日梢にとまったのを写真に撮って帰宅して調べてみた。これはどう見てもアサギマダラではない。幼少の頃から昆虫には親しんできたつもりだが、記憶に全くない。まさか、珍種か?

答えは比較的簡単に出た。「アカホシゴマダラ」。この蝶はアサギマダラのように体に毒を持つ蝶を擬態しているようだ。アサギマダラかと一瞬思った私は、その術中にはまったわけだ。

この蝶には由々しき裏話があることを知った。「要注意外来生物」だと。本来はこの界隈では見られる筈の無い蝶だそうだ。Wikipediaに依ると、「昆虫マニアによる人為的な放蝶(ゲリラ放虫)の可能性が高いといわれている」とのこと。
 
たとえば、このコジュケイのように日本の自然の中に溶け込んでしまったような外来種も確かに居る。でもそれはやはり不自然だと思う。
今の段階では、まだ日本の在来生物に対する影響は未知数だとのことだ。気候変動の影響が指摘されているナガサキアゲハやツマグロヒョウモンの関東地方、平野部進出とは、全く異なる問題。もし、Wikipediaの記載が正しいのだとすると、そのような事をした人がいた事を残念に思う。きれいな蝶を見つけたというときめきが、一瞬のうちに褪めてしまった。
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