引き続き、リュウキュウサンショウクイ。どうやら何羽も飛来してきているようだ。何か加えている。緑色をしたもの。カマキリか?いやカマキリではなさそうだ。よく見ると特徴的な産卵管が見える。クダマキモドキの仲間だ。サトクダマキモドキ?ヒメクダマキモドキ?わからない。もう虫の命の季節が終わる。終わろうとしているときに、つかまってしまった。
虫の翅の色が曇り空に透ける。草緑色。この色が、もはや仇となる季節になる。落葉樹が枯木立になったとき、この色はあまりにも不自然だ。だから見つかってしまったのか。リュウキュウサンショウクイにとっては、すこし大き目な獲物。ちょっともてあそんでいる。なかなか飲みこめない。
少し放り投げるようなそぶりもする。もう少し暖かさが残っている季節ならばこの瞬間に逃げおおせることもできただろうに。10℃。あるいは届かないか。このような気温は虫のような変温動物には酷だ。動きは鈍い。
結局リュウキュウサンショウクイに咀嚼されてしまった。虫の命がここで尽きる。ここで尽きなくても、おそらく時間の問題だっただろう。間もなく多くの虫たちにとって眠りの季節に入る。卵の形で眠りにつく。木の葉の陰で幼虫の形で眠りにつく。ゲンジボタルは小川に積もった落ち葉の陰に潜んでいる。蛹の形で、繭にくるまれて冬を耐える。なかには成虫が寄り添って冬を越す。テントウムシ(ナミテントウ、ナナホシテントウなど)は成虫で冬を越す代表格。ほかにもタテハチョウの仲間、シジミチョウの仲間にも成虫で冬を越す種類がある。トンボでもオツネンイトトンボとかホソミイトトンボなどは成虫で冬を越す。オオスズメバチは女王バチがどこかに潜んで冬を過ごす。
フユエダシャクのような真冬に活動する例外もあるけど。
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