2021年12月8日水曜日

いちばん小さいキツツキ

良く気を付けていると山手線の内側でも見つけられる野鳥ってどのくらいいるだろうか。スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラスは少なめかな、シジュウカラ、ツバメ、ハクセキレイ・・・と、実はかなりの数を挙げることが出来る。オオタカ、ハヤブサなどという猛禽、カワセミも。キツツキの仲間も見つけられるはずです。

こちらはコゲラです。日本で見られるキツツキの中で最も小さなキツツキです。サイズとしてはスズメを二回りくらい大きくした程度。
このとりさんも、晩秋から初冬の森の色によく似合う。この個体はおそらくメス。

よくシジュウカラやエナガの群れと一緒に行動している。キツツキだから樹をつついて餌を探す。そんなことをやっているうちに同行しているシジュウカラなどから取り残される。とり残されたのに気づくと慌てて追いかける。そんな姿も愛らしい。最近、シジュウカラはかなり高度な情報交換を声で互いにしていることが確認されたと聞きました。このような種を超えた鳥の群れのことを混群と呼びます。もしかすると、この混群を構成する様々な種類の鳥たちも種を超えて情報交換ができているのかもしれませんね。

シジュウカラの声を分析して、情報交換していることを突き留めた、京都大学の鈴木俊貴先生は「動物言語学」を提唱されています。ドリトル先生って、実は実在の人物だったりして。
ところで、動物の写真を撮るときのポイントは目にあると、よく言われます。鳥の写真も同じです。目にピントが合い、露出(光の強さ)が合い、さらに目に光が反射して表情が生まれると、可愛らしくなります。これはペットの写真を撮るときも同じことが言えます。このコゲラを撮影していた時は光の射し込む角度が良い感じでした。最近のデジタルカメラでは人の目だけではなく、犬や猫の目、さらには鳥の目も自動的に検出してピントを合わせる機能が付いたものもあります。この自動的に被写体を認識してピントを合わせる技術はライバルメーカーどうしで激しい開発競争が繰り広げられていて急速に発達を遂げています。

コゲラは鳴き声で見つけることもできます。「ギョー」とかいった感じかな。覚えやすい鳴き声です。Youtubeなどで探してみてください。そんな声が聞こえたら、そして、もし頭の上から木くずが落ちてきたら。樹をつつく「コンコンコン・・・コンコン」とかいう音が聞こえたら、足を止めて探してみるのも面白いでしょう。何かと忙しい師走。どうしても足早に通り過ぎがちですが、そこは一息入れて足を止めてみてはどうでしょうか。


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