虫さんと桜の意外な関係。そんな話しです。
今回は、これから先は昆虫系が苦手な方は無理かもしれません。あらかじめご了承くださいね。特に毛虫系がダメな人には勧めません。相変わらずとりさんはツツドリなのですが・・・。ツツドリはこの時期都市公園などの桜の樹に立ち寄って南に渡る栄養をつけています。大型の毛虫を好んで食べるようです。このサイズの毛虫を食べるのは野鳥でも少数派です。
で、その毛虫ですが。
寄ってみました。真っ黒ではなく赤いストライプがある、金色に輝く毛を持つ毛虫です。正体は、モンクロシャチホコという蛾の幼虫です。触っても大丈夫ですよ。皮膚炎を起こしたりしません。実は皮膚炎を起こす毛虫はドクガ、チャドクガ、マツカレハ、タケカレハ、イラガなど限定的なのです。
モンクロシャチホコは、夏の終わりに発生して、この頃に桜の樹を丸坊主にしてしまうこともあります。桜にとって迷惑な存在ではないかと思われることがあるようですが、実際はどうもそれほど単純な話しではないかも知れません。
もう夏の終わりには桜は葉の活動が終わっているそうです。いわば枯れ葉になるのを待つばかり。その事実上枯れ葉を食べて消化して地面に撒く。つまり肥料に早く還元する、そういう助けをしていると見られる可能性があるそうです。むしろ桜と共生しているとも考えられるのかもしれません。生きものの世界とはおもしろいものです。
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