キビタキのさえずりは本当に綺麗。森の中に響く。でも響き渡るわけではない。
どうもさえずる声に指向性が強いような気がする。しかもさほど樹木の高い所で鳴くわけではない。オオルリが樹木の梢が好きでしかも指向性のあまり無い大きな声でさえずるのとはかなり趣が違う。
だからある意味、キビタキの姿を探す手がかりに、そのさえずりは役立つ。キビタキの居る所に近づくと、急に声が大きく聞こえるようになる。
あと、感じるのは人間の耳の指向性。どうも水平方向の同定はかなりの精度がありそうなのに対して、垂直方向は今ひとつのようだ。だからキビタキの姿を探すには、まず水平方向を当たって、次に首を上下にスキャンする。するとそれほど高く無いところで見つけることができる。
正確に言えば、見つけられる時がある。何せこんな茂った森の中だから。
キビタキ、綺麗な小鳥だ。